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ホームページで集客できるもの・できないもの

ホームページは集客目的で作られることが多いと思いますが、ホームページは何でも集客できるわけではありません
当然ですが、得手不得手があります。


インターネットのお客さんは実店舗とは異なる

最も注意しなければならないのは、ホームページで集客できるのは、インターネットにいるお客さんだけだということです。
実店舗のお客さんとは異なります。
街を歩いている人とは別の種類のお客さんだと思っておいたほうがいいです。

つまり、そのホームページが対象とするお客さんがインターネットにいなければ、いくら頑張ってホームページを作ったところで、集客効果は見込めないのです。
お客さんのいない場所にお店を出しているのと同じです。

でも、ほとんどの人は、インターネットにどのくらいのお客さんがいるのかを調べてさえいません
ホームページを作ることが目的になってしまっているからです。

インターネットにどのくらいのお客さんがいるのかは、Googleのキーワードプランナーを使うと、ある程度は調べることができます。
入力したキーワードの月間検索数を確認できます。
ただし、Googleに広告を出していないと、月間検索数の桁数しか調べることができません。
具体的な数値を知りたい場合は、Googleにお金を払う、つまりGoogleのお客さんになる必要があります。

インターネットのお客さんが実店舗とは一致しないことを、Googleの月間検索数を用いて例示します。
実は、検索数の多い順に、

「敦賀 スナック」>「敦賀 ファミレス」>「敦賀 コンビニ」

です。
実店舗の来店客数としては、もちろん、

「敦賀 コンビニ」>「敦賀 ファミレス」>「敦賀 スナック」

でしょう。
真逆です。


お客さんはなぜ検索するのか

そもそも、コンビニは探さなくても見つかるほど店舗数が多いので、場所を調べる目的で検索することはほとんどありません。
また、コンビニやファミレス等のチェーン店は、基本的にどこでも同じ商品、同じサービスです。
従って、個別のお店の商品やサービスを調べるために検索することは少ないと考えられます。

一方、スナックのような個人店は、場所も知らなければ商品やサービスも様々、行ったことがないお店はブラックボックスでまるでわかりません
ここに、インターネットで検索する需要が生まれます。
お客さんは、わからないから検索するのです。

どこで誰が何をやっているのかわからないお店に、お客さんが行くのは困難です。
一般的に、わかりにくい業種のほうが、ホームページによる告知の効果は大きいです。
わからないことは検索されるからです。


地方だから不利とは限らない

また、地域の特性もあります
たとえば、敦賀市は人口の割にスナックの数が多いです。
そして、スナックのお客さんも人口の割には多いです。
供給過剰感があったとしても、敦賀は田舎の割にスナックの需要が高い地域なのです。

実際にどのくらいの需要があるかというと、検索数においては、

「敦賀 スナック」≒「福井 スナック」

で、ほぼ同数です。
時期によっては、「敦賀 スナック」のほうが多いくらいです。

ところが、敦賀市と福井市では、人口がまったく異なります
敦賀市が約6.4万人なのに対し、福井市は約26万人なので、

敦賀市の人口 ≒ 福井市の人口 / 4

です。

つまり、

  • インターネットにいるスナックのお客さんは、敦賀と福井でほぼ同数
  • 敦賀市の人口は福井市の約1/4

という事実があり、敦賀のスナックはホームページでの集客に適しているといえます。
お客さんが多く、競合が少ないからです。
少なくとも、インターネットでは。


結論

というわけで、ホームページを作ればお客さんが集まってくるわけではありません。
インターネットのお客さんがいる所にホームページを作ることが重要
集客のために作るというより、お客さんがいる所に作る
お店の立地が重要なのと同じで、インターネットにおけるホームページの位置づけが重要なのです。
そもそも、インターネットにお客さんがいなければ、ホームページで集客することはできませんからね。
はっきり言って、準備によって結果は決まります

そして、地域の特性を利用すれば、地方でも、地方だからこそ集客できる可能性がホームページにはあります
実際に、例として挙げた敦賀のスナックに私は携わっています
その地域、その分野で、インターネットにお客さんがいるのかどうかはお調べしますので、お気軽にご相談ください。