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コンセプト

コンセプトが最も重要。
制作行為に意味はありません。
コンセプトが作り手になるからです。
というのは、私の好きなコンセプチュアル・アートの概念です。


ホームページは使われてなんぼ

ホームページは、作ることが重要なのではなく、作った後にどう使われるのかが重要です。
ホームページは、使われることで何らかの作業を代行するからです。

でも実際には、きれいなホームページを作ることばかりに一生懸命となり、作った後は放置され、使われていないものが少なくありません。
使われないホームページなら、あってもなくても一緒です。

ホームページは、制作者のためではなく、使う人のためにあるものです。
使う人のいないホームページに価値はありません。
少なくとも、ユーザーにとっては。

ちなみに、ここでは「ユーザー」=「ホームページを使う人」と定義します。
アクセスする人全体のことではありません。

従って極論すれば、当方の役割はホームページを作ることではなく、ユーザーのための機能をつくることだと考えています。


シンプル・イズ・ベスト

ホームページは、道具です。
情報を伝えるための道具です。

そして、伝えるために重要なのは、わかりやすさです。
単純なものほど、わかりやすいものはありません。
シンプルです。

ユーザーは、凝ったデザインや意図しないアニメーションを見たいわけではありません。
ユーザーがホームページを訪れるのは、目的とする情報のやりとりをしたいからです。
従って、目指すのは機能美であるべきです。

当方でのホームページの制作は、基本的にテキストエディタを用い、HTML、CSSを手入力でコーディングしています。
プログラミングが必要な場合は、PHP、素のJavaScriptを使います。
つまり、技術的にもシンプルを目指します

Dreamweaverのような、WYSIWYG型のソフトウェアは使いません。
制作者にとっては簡単でも、ソースコードが煩雑になるからです。
WordPressのようなCMSも、必要でない限り使いません。
不要な処理が多く、無駄に重くなるのと、セキュリティが脆弱になりやすいからです。

これらの既製品は、似たようなホームページになりがちという欠点もあります。
同じ製品で作られているので、当然です。
テンプレートを使うと、簡単にきれいなデザインのホームページを作ることはできますが、独自の機能は組み込みにくくなります。
ホームページは、オーダーメイドの要素が大きいはずなのに。

また、テンプレートだと、デザインありきのコンテンツになってしまいます。
本来は、コンテンツが伝わるようにデザインすべきです。
順序が逆です。

HTML、CSS、PHP、JavaScriptを一からコーディングすることで、制作の自由度は大幅に高まります。
軽量なので、ホームページの表示も速くなります。
各種言語に関する知識は必要ですが、基礎から制作できるメリットは大きいです。


価値をつくる

ホームページは、うまく使えばブランドの価値を向上させます
有名ブランドの商品が高いのは、利益の多くを広告宣伝費に使うことで、ブランドの価値を高めているからです。
原価が高いからではありません。
たとえば、コーラの原価は1杯あたり数円、ハンバーガー屋ではコーラの仕入れ価格が無料なんてお手本もあります。
某高級時計も、広告戦略が巧みなことで知られています。
有名ブランドの商品を買うお客さんは、広告宣伝費を買っているのです。

事業主なら、ブランドは買うものではなく、つくるものです。
ブランドの価値が上がれば、相応に価格を上げることができます。
価格を据え置くなら、相対的に商品の価値が上がった分だけ、売上が増えます。
商品の価値は、お客さんに伝わらなければゼロだからです。
お客さんに知られていないというのは、お客さんを捨てているのと同じです。
たとえ商品に差がなくても、認知度に差があれば、お客さんにとっての価値は異なります。

お客さんに商品の価値を伝える手段として、ホームページは有効です。
しかも、ホームページはただの広告媒体ではなく、機能性もあわせ持っています。
自動化によって作業を減らし、業務効率を改善することができます。
つまり、ホームページは使われることで価値を生みます
結局、道具は使いようです。

ただし、ホームページにも弱点があります。
ホームページは、結果が出るまでに時間がかかります
新しいサイトは、検索エンジン等の外部環境に評価されにくいからです。
ブランドが1日でできるわけではないのと似ています。
時間も手間もかかりますが、積み上げていくしかありません。

というわけで、ホームページは作った時点で完成、と思ったら大間違いです。
むしろ、そこがスタート地点です。
実際にやってみるとわかりますが、PDCAサイクルを回し続ける取り組みが必要です。
特に、ソフトウェアの変化のスピードは恐ろしく速いです。
ホームページもソフトウェアなので、対応し続けなければなりません。
周りが変わり続ける中、何もしないことは後退を意味します。
従って、ホームページは常に未完成であるべきです。

でもその裏返しで、ホームページは継続的なメリットをもたらします
ホームページの効果を最大化するために、どうやったらホームページが役に立つか、常に考えながら運営していくことが重要です。
人の役に立つことでブランドの認知度が高まり、商品やサービスの付加価値が高まるからです。

「商品力 = 価値 / 価格」なので、お客さんに買ってもらうためには、価値を上げるか、価格を下げるかの二択です。
価値を上げるのが目的なら、ホームページは適しています。