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ホームページの必要性

ホームページは、絶対に必要なものではありません
ないよりはあったほうがいい、というものでもありません。
あってもなくてもいいものは、ないほうがいいです。
そのくらいの目的意識が必要です。
さもないと、何の役にも立たないホームページができてしまうので。

私が考えるホームページ制作の目的は、

  • 情報の伝達
  • 作業の効率化
  • ブランディング

の3つです。
詳しくは、コンセプトのページに書いてあるとおりです。

ただし、これらは制作者の意見です。
ホームページがあったほうがいいか、なくてもいいかは、制作者ではなく、ユーザーが決めます
実際にホームページを利用するのは、ユーザーだからです。
つまり、ホームページの必要性は、ユーザーによって決まります
そこで今度は、ユーザーにとって重要だと思うことを列挙します。


目的がある

ここでの目的は、制作者の目的ではなく、ユーザーの目的です。
はっきり言って、ホームページを作ることよりも、ユーザーがホームページを利用する目的をつくることのほうが重要です。

インターネットはユーザーが情報を探しに行くメディアなので、目的を持たずにホームページに来る人はいません
ユーザーの目的がないホームページは、作っても使われず、不要になるだけです。

たとえば、ここは人が集まらないホームページです。
人を集めるのが目的ではないからです。

ここの目的は、名刺を補足するパンフレットのようなものです。
ホームページを使って仕事をするのに、ホームページがあったほうが説明しやすいからです。
つまり、説明書であり、サンプルです。

想定しているユーザーは、すでに私と面識がある人です。
もちろん、それ以外の人にも見てもらいたいのですが、すべての人を対象にすると焦点がぼやけてしまうので、ある程度ターゲットを絞って書いています。
それが結果的に、面識のない人にとっても面白い内容になると考えています。

逆に、不特定多数の人が集まるホームページも運営していますが、そこでは実名を公開していません。
そこに来る人は、私に用があって来ているのではなく、私の作ったホームページに用があって来ているからです。

当該サイトにおけるユーザーの目的は、問題解決のための情報交換です。
私のパーソナリティは邪魔になるので、管理のためにハンドルネームを名乗るにとどめています。
同様に、ユーザーも実名を名乗る必要はなく、ホームページに参加するハードルを下げています。


信念がある

よく、会社に経営理念が掲げられていますが、そういうのを言葉にすると、嘘っぽく感じてしまうのは私だけでしょうか。

本来、経営理念は口に出さなくても、仕事を通じて感じられるはずです。
むしろ、言葉にした瞬間に嘘になる気がします。
言葉にできないものを言葉に押し込める違和感、あるいは、実現できないことのいいわけに聞こえるというか。
経営理念は、自発的に内在しているべきものだと思います。

それと同じように、ホームページにも信念が必要です。
そして、スローガンのように掲げるのではなく、ホームページを通じて感じられるものにすべきです。
ユーザーはそういったものを無意識に、直感的に感じ取るからです。

信念の有無は、方向性の有無となって現れます
信念を持たないホームページは、方向性を見失います。
その結果、目的が不明確になり、尻すぼみになっていきます。

逆に、信念を持つホームページには協力者が現れます。
方向性に共感した人たちが集まってくるからです。
ホームページが、自分だけのものではなくなっていきます。

これは、私自身の経験に基づく所感です。
結局何でもそうですが、信念がないと続かないと思います。


代わりがない

利用していたホームページが突然閉鎖されて、困ったことはないでしょうか。
どうしても必要であれば、移転先や関連サイトを必死に探したはずです。

繰り返しますが、必要かどうかはユーザーが決めます
どうしても必要なのは、他に代わりがないからです。
この一点に尽きます。

もし代わりがあれば、ユーザーはそちらに行くだけです。